今朝の馬毛島です。割と早い時間だったからか、綺麗な風景でした。馬毛島だけでなく、全体的に綺麗な印象。草木にも水滴がついていてきれいでした。馬毛島自体は特に変わった様子もなし。静かに佇んでいました。
以下は南日本新聞社さんのHPより
馬毛島アセス方法書 鹿児島知事意見29日期限 多様な指摘 反映焦点 国民・自治体 計画の曖昧さ懸念 専門家「くぎ刺すべき」
7/27(火) 11:45配信
西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画に伴う防衛省の環境影響評価(アセス)手続きで、鹿児島県の塩田康一知事がアセスの調査項目や手法を示す「方法書」に意見を述べる期限が29日に迫った。県は7月に入り、現地調査や関係5市町長と意見交換するなど作業を加速させている。国民や自治体の多様な指摘を知事意見にどう反映させるのか、難しい判断になりそうだ。
知事意見は計画自体への賛否を表すものではなく、環境保全の観点からの内容となる。
■設計図 方法書は、事業による環境影響を「調査・予測・評価」するための設計図といえる。防衛省九州防衛局熊本防衛支局が公告・縦覧した約500ページには、馬毛島基地(仮称)の施設配置や実施を見込む訓練をはじめ、騒音、水質、生態系など多岐にわたる項目をどう調べるかが記されている。
国民から557通の意見書が寄せられ、それらを同支局が「概要」として545項目に要約、県に4月末送付した。県は西之表市と南種子、中種子、南大隅、屋久島の4町にも意見を照会。塩田知事はこれらを踏まえ文書で意見を述べる。その上で同支局は調査・予測方法を決める。
■詳細不明 国民意見には計画の曖昧さへの批判や、「外周道路をアセス対象とすべきだ」「米軍機が経路を逸脱した場合の環境影響を評価して」との声が多くある。
西之表市と南種子町が懸念するのが、港湾施設の詳細が記載されていない点だ。
防衛省は基地への人員や燃料の海上輸送、艦艇の停泊などを目的に、係留・揚陸施設、仮設桟橋などの港湾施設整備を計画する。ただ、方法書では「位置や具体的な内容は今後の検討を踏まえ決定する」とし、埋め立ての有無に触れていない。馬毛島の面積約820ヘクタールに対し、参考図では対象事業実施区域として海域を破線で囲い「約215ヘクタール」と記す。
同省は「現時点で米軍の艦艇利用の予定はないが、整備後の利用可能性は否定できない」と説明している。
塩田知事との意見交換で、計画に反対する西之表市の八板俊輔市長は「かなり大きな港湾施設になるのではないか」と漁業や環境への影響を危惧。「内容が極めて不足している」と方法書の見直しを求める市の意見に沿う形での対応を求めた。
自衛隊関連施設の誘致を進める南種子町の小園裕康町長も知事との面会後、「住民理解を得るために環境の問題もしっかりと対応してほしい」と述べた。
■見どころ 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設に向けた名護市辺野古のアセスを検証した沖縄大学の桜井国俊名誉教授(環境学)は「知事には県民の暮らしと環境を守るため、事業に対し発言する権限と責務がある。『この方法書では不十分だ』との指摘をどこまで取り上げ、意見書に反映させるかが見どころだ」と話す。
沖縄県知事は2007年、辺野古アセスの方法書を「審査するに足るものとなっていない」として、意見で追加資料を求めた。桜井氏は「方法書の段階でくぎを刺しておくのが大切だ」と強調する。
防衛省の担当者は「いろいろな意見をいただき、一つの結節として集約されるのが知事意見。それをしっかり受け止める」とする。
知事意見について塩田知事は21日の会見で「担当部局で検討、整理している。懸念材料や調査内容に加えてもらいたいことはできるだけ反映したい」と述べた。
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