立石勲氏が死去　FCLP誘致、馬毛島を政府に売却　タストン社代表、88歳

5/30(日) 17:55配信

　米軍空母艦載機陸上離着陸訓練（ＦＣＬＰ）移転を伴う自衛隊基地整備計画が進む西之表市馬毛島の大半を所有していたタストン・エアポート社（東京）代表を務め、政府と売買契約を結んだ立石勲（たていし・いさお）氏が２７日、老衰のため東京都内の病院で死去した。８８歳。枕崎市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は長男巌（いわお）氏。

　鹿児島水産高校卒業後、漁師から不動産業に転身した。１９６４年、タストン社の親会社の立石建設（東京）を設立。コンクリート再利用技術などを開発し、事業を拡大した。

　９５年、島の大半を所有する馬毛島開発を実質オーナーだった住友銀行から買収。当初は日本版スペースシャトルの着陸場誘致に向け、鹿児島県と覚書を結んだ。

　２００７年、ＦＣＬＰ誘致を表明。１１年に日米安全保障協議委員会（２プラス２）の共同文書に移転候補地として明記されて政府と交渉を重ね、１９年１１月、約１６０億円で売買することに合意した。

一つの時代が終わっていく感じがします。筆者もお会いしたことがあります。

ご冥福をお祈りいたします。