馬毛島 2022年3月30日

馬毛島

今朝の馬毛島です。

朝6時30分頃の撮影です。
天気は曇り、少し晴れてきそうですが、予報では午後は雨が降りそうです。
馬毛島もぼんやり浮かんでいます。

ウクライナとロシアの交渉に進展があったようです。
いいニュースになることを祈ります。

世界が平和でありますように。

馬毛島関連ニュース

以下は南日本新聞社さんより

軍事施設がなければ安全…?「それは誤り。ロシアのウクライナ侵攻が実証」。 河野前統合幕僚長「日本も最悪想定し備えを」

3/30(水) 8:27配信

南日本新聞

インタビューに答える前統合幕僚長の河野克俊氏=鹿児島市の南日本新聞社

 自衛隊制服組トップの統合幕僚長を歴代最長の4年半務めた前任の河野克俊氏(67)が鹿児島市を訪れ、南日本新聞のインタビューに応じた。ロシア軍のウクライナ侵攻によって「世界の安全保障の枠組みが根底から崩れようとしている」と指摘。

「日本も最悪の事態を想定し、備えを進めるべきだ」と語った。西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画は「日米の抑止力を維持するためにも重要」と強調した。 【写真】河野克俊前統合幕僚長の講演を聴く参加者=19日、西之表市民会館

 -ウクライナ侵攻が激しさを増している。
「ロシアは短期間で制圧できると思っていたのだろうが、完全に失敗した。プーチン大統領は核をちらつかせ、核拡散防止条約(NPT)を自ら破棄したようなものだ。実質的なNPT体制の崩壊と言える。さらに世界は核戦争の可能性があれば軍事介入しない米国の姿を初めて見た。台湾統一を目指す中国も注目しているだろう」

 -台湾問題への影響は。
「台湾有事が起きれば必ず米国は介入するはずだが、『場合によっては米国は動かない』と中国が誤算しかねない状況をつくった。今回、独裁者の行動を経済制裁の脅しでは止められなかった。米インド太平洋軍司令官は昨年、台湾有事が6年以内に起きる可能性を指摘した。

(共産党総書記として)異例の3期目入りを狙う習近平国家主席が台湾統一を政治課題に据えれば、説得力を持つ。軍事力も上がり、誘惑に駆られる恐れがある。日米で抑止力を高めないといけない。外交と軍事作戦は連動する。力には力を見せなければ」

 「中国が保有する中距離ミサイルは1250~2000発。日米はゼロで、米軍は対中戦略として(沖縄や台湾、フィリピンを結ぶ)第1列島線上に配備したい考えを示す。

抑止はバランスだ。中国に対抗するだけの力を持つことが、日本の抑止力を高める。もちろん、国民の納得は必要だ。米国との核共有も議論があっていい。もっと能動的に核使用の意思決定に関与する仕組みが、使わせないという意味でも必要ではないか」

 -国は南西地域の防衛力強化を急いでいる。
 「海軍力を伸ばし海洋進出を強める中国にとって南西諸島は邪魔な存在。一方、日本にとっては中国海軍をけん制する位置にあり、奄美や宮古島、石垣島にミサイル部隊の配備を進めている。日本から攻めることはないが、攻められたらどうするかを考えている。こういった話をすると南西諸島を危険にさらすとの論調になりがちだが、島々を守るため防備を固めている」

 -日米両政府は馬毛島を基地の整備地と確認した。
「台湾と与那国島との間はたった110キロほど。台湾有事が起きれば日本にも必ず影響がある。絶対に中国の行動を止めなければならない。中国が一番嫌な存在が米国の空母。この戦力を維持するための米軍機の訓練を馬毛島でやり、自衛隊も島しょ防衛などの訓練場所として使う。馬毛島は日米の抑止力を高める上で非常に重要だ」

 -海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿屋市)には米軍無人機の一時展開計画がある。
「台湾海峡は緊張状態にあり、中国の動きを常に監視する必要が高まっているのが背景では。配備が検討されているのは偵察型で、細かな情報収集を担うとみられる。日米共同のモデルケースになればいい」

 -地元では標的になる危険性が高まるとの声もある。
「ロシアは軍事施設だけでなく、学校や病院など民間施設も攻撃している。軍事施設がある所が危なくて、それ以外は安全ということはない。侵略を抑えるには、どこかに軍事施設を置かないといけない。丁寧に説明し、住民避難もセットで考えなければ」

 「原発や新型コロナウイルス対策もそうだが、最悪の事態を想定し、どう備えるかを日本人は回避しがち。だからいつも後手後手になる。中国が台湾侵攻するかしないか、決めるのは中国。侵攻を前提に動くべきだ」

 かわの・かつとし氏 1954年生まれ。77年に海上自衛隊入隊。自衛艦隊司令官や海上幕僚長を経て、2014年10月~19年4月まで統合幕僚長。在任中に水陸機動団発足や奄美、沖縄の部隊配備など南西防衛強化が進んだ。

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