今朝の馬毛島です。
空は曇り空で、海は穏やかです。
風もそんなに冷たくはなくて、春めいたものを少し感じるようになってきました。
西之表港には相変わらずクレーン船が陣取っています。
今日も工事が行われるのでしょうか。
今朝は馬毛島から帰ってくる小舟の姿は見えません。
もうしばらくすると動き出すのかもしれません。
今朝、西之表港の周辺で、変わった形の小型船を見ました。
自衛隊とか海上保安庁が保有しているような船で、少し不安をかきたてるような形の船でした。
こういった変わった車両や、船舶などいろんな機材をこれから見ることになるのでしょう。
やはり気持ちが、ざわざわするのだろうと思います。
こんな小さな不安の積み重ねがどういった方向に行くのか、みんながどう感じるのかやっぱり少し不安になります。
それでもこの地で生きていかなければなりません。
あきらめと言う言葉はありません。
進んでいくしかないのだろうと思います。
世界が平和でありますように
馬毛島関連ニュース
以下はMBC南日本放送さんより
【着工1か月 専門家が見た馬毛島基地計画の今】八板市長と対談「トップの意思示すべき」「国と対話必要」鹿児島・西之表市
2/9(木) 19:10配信
MBC南日本放送
鹿児島県西之表市の馬毛島で、自衛隊基地整備とアメリカ軍の訓練移転に向けた工事が始まって、今月12日で1か月です。馬毛島の基地計画を巡る現状をお伝えします。
今回は八板俊輔市長と、長年、沖縄の基地問題を研究してきた明星大学・熊本博之教授が対談。計画への賛否の明言を避ける八板市長の「真意」とは?
西之表市の八板俊輔市長と、基地問題や地方自治が専門の明星大学・熊本博之教授です。
(熊本教授)
「市長になる前に書いた「馬毛島漂流」という本で、「馬毛島を取り戻したい」と書いていたが?
(八板市長)
「(開発業者による)急激な森林伐採、開発で滑走路に造成したところがある。元の馬毛島の姿を取り戻したいという意味で使った」
(熊本教授)
「今も思いは変わらない?」
(八板市長)
「できれば、という思いは変わっていない」
国は馬毛島に自衛隊基地を整備したうえで、アメリカ軍の空母艦載機の陸上離着陸訓練を移転させる計画です。工事はおおむね4年で、アメリカ軍の訓練を前倒しで始めます。
今年度、種子島の1市2町には国からの再編交付金があわせて10億6200万円が支給される見込みです。
おととしの市長選で「計画反対」を訴えて再選した八板市長。
しかし、その後は「判断材料が揃っていない」ことなどを理由に、賛否を明言しなくなっています。
(熊本教授)
「反対するという言葉が、市長の口から出てこなくなったが、なぜなのか?」
(八板市長)
「(国と)対話が必要。できれば作ってほしくない思いはあるが、作ってもいいという市民の思いも受け止めて、(国と)対話している」
八板市長は、なぜ賛否を明言しなくなったのでしょうか?
熊本教授は、沖縄県辺野古の米軍基地問題について20年間、研究を続けてきました。そこで見たのは、自治体が国の基地計画に反対しても止めることは難しい上、反対すれば国と交渉もできず、再編交付金も支給されなくなるという現実です。
実際に辺野古がある名護市で、2010年に移設反対を掲げた市長が当選すると、国はその直後に再編交付金の支給を停止。
その後、2018年に賛否を明らかにしていない現職が当選して以降は、国は一転して、支給を再開しました。
八板市長は「国のこうした対応は、馬毛島でも起こる可能性がある」とし、「仮に計画反対を明言すれば、交付金や環境影響などについて国との交渉が難しくなる」とみています。
(八板市長)
「外交・防衛は国の裁量=専管事項。(賛否言わないのは)そういうことも意識してないわけではない」
(熊本教授)
「西之表市で進んでいることと、沖縄は似ていると感じる?」
(八板市長)
「形態は違うが、共通点はあると思う」
(熊本教授)
「私の著書に『決定権なき決定者』という言葉がある。沖縄・辺野古が置かれている状況を指した言葉で、(地元に)何か決定する権利があるように思われるが、実際には決定する権利がない状況。西之表市も同じような状況ではないか?」
(八板市長)
「本来はやはり、決定権が100%でなくても(地元に)あるべき。
西之表市民の意思が国の決定につながるように、県民・国民に(理解を)広げて、政府の決定権に影響する形になるのが理想」 西之表市民の思いを国全体で共有し、それを踏まえた上で政府は基地計画に向き合うべき」という姿勢の八板市長。
しかし、今、計画への賛否を巡って「市民の分断」が起きつつあるといいます。
(八板市長)
「歓迎する市民はマイナスの影響を小さく捉えようとし、反対する市民はマイナスの影響を大きく、深刻に捉える。両方の気持ちを大事にしたい」
(熊本教授)
「なかなか(賛成・反対派で)広い合意を得るにはいかないわけで、何らかの妥協を市長は考えないといけないと思うが?」
(八板市長)
「市民の(一定の方向の)考えは少しずつ出来てきていると思う」 「賛成・反対派双方の気持ちを大事にしたい」と語る八板市長。一方で…。
(熊本教授)
「市長が選挙公約として掲げていた(計画反対の)公約について、どのように考えている?」
(八板市長)「あと2年任期がある。次の選挙になれば(民意を問う)機会としても利用したい。(私の考えを)分かってくれる人もいる」
(熊本教授)
「もう着工しているが、基地工事を止められると考えているか?」
(八板市長)
「逆に私が聞きたい。そういう可能性があるのか。
(計画中止の)可能性も視野に入れながら進めていく。現実の動きに対応していく」 この日も、賛否を示す時期やめどを示さなかった八板市長。
熊本教授は、市民に考えを求めたいのであれば、「自治体トップの考えを先に示すべき」と話します。
(熊本教授)
「八板市長の気持ちとして、反対の気持ちは確実にあることはよく分かった。ただ、自分が態度を示さずに、市民に意見を出せというのはなかなかできない。
まずは自身の思い(賛否)を市民に伝えてほしい」 工事開始からまもなく1か月。馬毛島基地問題と街のこれからについて八板市長が今後、どうかじを取っていくのか?問われています。
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