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以下は南日本新聞社さんより

馬毛島基地計画　西之表市長「騒音対策もらっていない」　防衛省との協議に4月以来の出席

6/16(木) 9:00配信

７回目の協議に臨む西之表市の八板俊輔市長（右から２人目）と防衛省の信太正志参事官（左から３人目）＝１５日、同市役所

　西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画で、市と防衛省の７回目の協議が１５日、同市役所であり、同省は米軍機が種子島上空を飛行した場合の騒音予測値は出さない考えを示した。「引き続き対策を検討する」と述べるにとどめた。【写真】図・馬毛島で想定される米軍機の飛行訓練ルート

　協議は非公開で約１時間半。攻撃リスクといった不安と経済効果への期待など計１３項目で市と同省の考え方を改めて確認した。終了後、八板俊輔市長は「騒音の対策はきちんともらっていない」と指摘。「内容を整理し評価しないといけない。市民が判断する材料を示したい」と述べた。

　同省の信太正志参事官は想定経路外の騒音予測について、「緊急時の飛行場所や高度は想定できない」と消極的な姿勢を崩さなかった。対応策として、訓練開始後３年間は監視し、基準値を超えれば補償を検討するという従来の考えを述べた。これまでの協議の評価は「中間整理ができたことは良かった。足りない部分を検証する」とした。

　市長の出席は、同省が年度内の着工を目指す方針を出した４月以来。想定経路外の騒音を巡っては、県や専門家から予測値を示すべきだとの指摘が上がっている。