今朝の馬毛島です。
馬毛島関連ニュース
以下は南日本新聞社さんより
馬毛島基地計画 賛成・反対両派の議論が活発化 互いの会に出席、発言…一方、市長は姿見せず 西之表
6/15(水) 7:36配信
鹿児島県西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡る防衛省の手続きが進む中、同市の賛成、反対両派が4月以降、勉強会や有識者との意見交換会を重ねている。両派とも「市や国からの情報が乏しく、住民が置き去りにされる」と危機感を募らせ、賛否の垣根を越えて参加を呼び掛け合うなど議論を活発化させている。 【写真】交付金に頼らない地域活性化策を話し合った反対派主催の勉強会=5月1日、西之表市民会館
4月23日にあった賛成派団体「西之表市と馬毛島の未来創造推進協議会」の勉強会。農水産業や子育て関係者らが米軍再編に伴う交付金の活用案を出し合い、文書で八板俊輔市長に提出した。杉為昭事務局長は「基地建設が現実味を帯びているのに市の動きが見えない。市民の声を集約し、市に届けたかった」と話す。
反対派は「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」を中心に、4月上旬から計6回開いた。計画の現状を確認し、役員らが交付金に頼らない地域活性化策を提案。山内光典事務局長は「市の情報も市長の発言も少なく、自ら課題を探るしかない。賛否を超え、種子島の将来を考えられれば」と力を込める。
両派は互いの会に出席して発言するなど、これまでとは違った議論の形にも取り組む。双方の幹部は「航空機騒音をはじめ、共通する懸案がある。意見交換は大事だ」と口をそろえる。
八板市長は両派から参加を要請されたが、今年3月に賛成派が主催した前防衛省統合幕僚長の講演会を最後に姿を見せていない。「市長の信念を直接聞きたかった」(賛成派・40代自営業)、「市民の考えを聞く機会として両方に出てほしい」(反対派・70代主婦)といった意見も聞かれる。
市は、市民の不安解消を目的に防衛省と協議を続ける。2月末に始まり、3カ月間で6回を数える。開始に当たり、市は「透明性、信頼性の高い議論」を掲げたものの、市民からは不満も出ている。要因の一つが情報提供の在り方だ。
協議で出た資料は両者のホームページに当日掲載される。しかし、具体的なやり取りをまとめた文書は次回の協議日まで公表しない。両者は「すり合わせが必要」と説明するが、賛成、反対両派とも「透明性と言いながら本末転倒。情報遅れにもなる」と批判する。
15日は7回目の協議がある。これまでの議論を振り返り、改めて論点を整理する。八板市長も出席する予定で、1時間半~2時間を見込んでいる。
以下は奄美新聞社さんより
県議会一般質問 「今後も体制維持強く要請」 離島からの自衛隊ヘリ急患搬送 鹿児島県・奄美地区での血液製剤安定供給 日赤出張所が「望ましい」
6/15(水) 11:40配信
6月定例県議会は14日、引き続き一般質問(最終日)があり、柴立鉄平議員=自民党、鹿児島市・鹿児島郡区=、松里保廣議員=自民党、西之表市・熊毛郡区=、大久保博文議員=自民党、鹿屋市・垂水市区=、大園清信議員=自民党、鹿児島市・鹿児島郡区=が登壇。離島からの自衛隊ヘリによる救急患者搬送について今後も鹿屋航空基地からの出動を基本とした体制維持を強く要請していることが説明された。
長島和広危機管理防災局長の答弁によると、離島からの急患搬送について昨年11月に知事が防衛大臣に対し今後も体制維持を要請、今年2月の馬毛島に関する防衛大臣との意見交換の際にもあらためて知事が直接要請。担当部局も昨年10月、今年2月に防衛省を訪問し要請を行っている。長島局長は「離島急患搬送は県民の命に関わる重要な問題であることから、防衛省に対し搬送体制が維持されるよう引き続き要請したい」と述べた。
馬毛島への基地整備、鹿屋基地への米軍無人機配備と安全保障に関する課題を鹿児島県に求めている中、再質問で防衛省に対する知事の強力な姿勢が注文された。塩田康一知事は「これまで防衛省には大臣を含めて要請しているが、防衛省の方では『自衛隊全体としてしっかりと取り組んでいく』とのことだった。今後も防衛省に対し、(現状維持を求めて)しっかりと要請していく」と述べた。
奄美大島の医療課題では、輸血用血液製剤の安定供給に向けた取り組みが挙がった。房村正博・くらし保健福祉部長の答弁によると、2018年3月に奄美大島の血液製剤備蓄所が撤退し、血液製剤の安定供給が課題に。県では血液の安定供給の責務を有する県赤十字血液センターに対し、必要な対応を求めている。血液センター、県立病院局、地元医療機関、自治体等で構成する検討会を昨年5月に開催し、血液センター出張所の設置、ブラットローテーション(血液の返品再出庫)の実施や出張所の設置場所として県立大島病院を活用することについて協議。房村部長は「引き続き関係機関と検討を行い、課題解決に取り組む」と述べた。
この問題については県立病院局の福元俊孝・県立病院事業管理者も答弁。「血液製剤の安定供給は日本赤十字の責務であり、県赤十字血液センターによる出張所設置こそが大島地区にとって望ましい供給体制であると考えている」とした上で、「血液センターによる出張所の設置は人員や経費の面で困難であるとのことだが、設置場所として大島病院内を提供することはやぶさかではない。また、運営にかかる諸課題について大島地区全体の課題として血液センターをはじめ地元自治体、医療機関と引き続き検討を進めるなど課題解決に病院局一丸となって取り組む」との決意を示した。
以下はMBC南日本放送さんより
馬毛島計画 種子島上空飛行時の騒音「予測はしない」 防衛省が明言
6/15(水) 19:55配信
MBC南日本放送
鹿児島県西之表市・馬毛島への自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転計画について、戦闘機が種子島上空を飛んだ場合の騒音予測を求める声が市民から上がっていましたが、防衛省は「予測しづらい」として、予測はしない考えを示しました。
西之表市役所では15日、防衛省との7回目の協議が八板市長も出席して、非公開で開かれました。 馬毛島での計画を巡っては、戦闘機が経路を外れて種子島上空を飛行した場合の騒音予測などを求める声が地元で上がっていて、15日の協議では、こうした論点も取り上げられたということです。ただ、協議の後、防衛省は報道陣の取材に対し、地元が求める騒音予測は行わない考えを示しました。
(防衛省地方協力局・信太正志参事官)
「(具体的な)コース・高度が設定できないとなかなか想定しづらい」
(記者)「騒音予測を示すことは考えてない?」
(信太正志参事官)「そうですね。何かあった時に(地元に)どう補償をするのかなど、安心・安全という意味で今後、追求しないといけない」
一方、八板市長は…。
(八板市長)「市民が納得いくような答えではない。(種子島に)戦闘機が飛んできたらどうするのかと言っているのに、『飛ばないことになっている』という回答だから、かみ合っていない」
また15日は、計画に反対する3つの市民団体が県の熊毛支庁を訪れ、防衛省が計画する島の港のしゅんせつ工事を許可しないよう求める要望書を提出しました。県は、来週までに工事を許可するか判断を示す方針です。
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